【ナラタージュ】報われない恋愛をしたことがある人に絶対に観てほしい映画

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ich(いち)

地方を旅するノマドワーカーとして、特定の家を持たずに旅をしながらブログを書いて生活する24歳。 こじらせ女子代表として、女の子に向けた恋愛相談やコラム連載などを発信しつつ、「可愛く」「おしゃれ」に旅をするというコンセプトの元、キャリー1つで地方を転々とするノマド旅を始める。フォロワーは現在2000人を突破。恋愛ブログはLINEブログのトップを飾るなど、多方面で活躍中…!

ーわたしには、あなたでしたー

この言葉が印象的で、予告編だけでもぐっと心を掴んで離さない、映画「ナラタージュ」を観てきました。

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この作品と出会ったのは今から10年前、中学生の頃だった

この映画の元になった原作「ナラタージュ」が小説として世に登場したのは、今から約12年前。

販売当初から「この恋愛小説がすごい!2006版」に選出され、23万部のベストセラーとなったその作品をわたしが初めて読んだのは、中学二年生の14歳の頃、地元の図書館での出来事だった。

その頃はちょうど「恋空」などの携帯小説と呼ばれる横文字の小説が流行っていた時代で、わたしの通う中学校の図書館でも、一番目立つ本棚には携帯小説がずらり、と並び、貸し出しまでは最低でも2ヶ月ほどかかる、という状況の中で、なにか繋ぎの作品がないかなと、何気なく「小説」のコーナーから取り出した一冊の本。

「なんだか表紙のカバーが魅力的だったから」

そんな程度で選んだものだったのに本を開いた途端、わたしはその圧倒的な作品の構成と、文字の放つ魅力に、吸い込まれるように惹かれていったのだった。

お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある

14歳のわたしには、到底分かり得ない感情、言葉の数々・・・

なのに、どうしてだかこの小説の一ページをめくりたくなる、そんな何かがこの小説にはあったのだと思う。

読み進める度に呼吸が一つ、荒くなり、今までとは違う恋愛の形を知るそのドキドキは、なんだか知らない世界を少し覗いてしまった青少年のようで、どこか気恥ずかしく、でも、もっと知りたいという好奇心から、たった一日で、わたしはその小説を読み終えた。

そして、その日から、「島本理生」というこの小説を書いた著者は、わたしの中で今もずっと憧れていて大好きな作家さんのひとりになり、そしてこの小説「ナラタージュ」は、この日以来わたしの中で、どんな小説よりも一番心に残る一番のベストセラー本になった。

そんな大好きな作品が映画化されたらしい

「2017年秋に公開予定」そんなニュースを観た時は震え上がるくらい嬉しかった。

ずっと、この作品を映像化で観てみたい・・・そんな気持ちがあったからだった。しかもキャストは、今をときめく女優の有村架純、肝心の葉山先生役には、ジャニーズでも演技力に定評のある松本潤。

そのほか、脇を固めるキャスト陣も豪華な面々ばかりで、いったいどのようにこの映画を作り上げてくれるのか、公開当日まで、楽しみで楽しみで仕方がなかった。

ナラタージュ公式

気になるナラタージュの映画の感想は?

冒頭は、主人公である「いずみ」が、

職場で降りしきる雨を見ながら昔の自分を回想するシーンから始まる・・・

 

「雨が降ると、わたしはいつも、あなたを思い出す」

 

そんないずみが大切にしている懐中時計は、想い人である「葉山先生」からもらったものだった・・・

「そんなに大事にしてるってことは、もしかして好きな人?」

そう同僚の男の人に聞かれて、素直に「うん」と答えられないところに、いずみの抱える「葉山先生」との関係性の闇を少しだけ感じてしまうのは、わたしがやはり原作のファンだからなのかなーと思いながら。

でも、

ぼんやりと、でも確実に、胸を締め付けていく物語の展開の数々に、やはり最後は、「ふう・・・」と、どこかで息抜きをしながらではないとスクリーンを観られないような、そんな感覚に陥った。

これ以上はネタバレになってしまうのであまり詳しくは書けないが、何よりわたしが、うーん、そうだなと思ったのは、ラストの衝撃シーン。

一応原作通りの内容だったのだが、映像として残すと胸にぐっとくるものがあって、正直葉山先生といずみのラブシーンよりも、わたしはそちらの方がよっぽど衝撃的で、涙してしまうものがあった。

誰かが「あなたが幸せでありますように」と願ってくれるのなら

ナラタージュを「ただの恋愛映画」としてとらえている人がいるのなら、

それはちょっと違うのではないか、と原作のファンであるわたしなら答えると思う。

『恋愛の最後は、いつだってハッピーエンドで終わりたい。』

みんながそう願っているはずなのに、相手に届かない辛さを、

葉山先生も、主人公であるいずみも、いずみに恋をする小野くんでさえも、「これでもか!!!」というくらい表現してくるのだから、観ているこちらとしては全く気が休まらないのだ。

あまりにも辛すぎるその現実と、それでも誰かを、まっすぐに好きになるということの尊さを、この映画は原作と同じように、私たちに語りかけてくれる。

大好きな人には幸せになってほしい。その幸せを、誰かが、今日もどこかで願ってくれている。

 

たとえ、相手と同じ気持ちになれなくても、

同じように愛し合うことができなくても、

私たちは一度愛した人のことを、そんなに簡単に嫌いになったり手放したりはできない。

それならせめて、「幸せでありますように」と願う。

見栄や、欲や、嫉妬や、そういう自分の感情を一切無視して、ただただ無心に、誰かの幸せを願う時、救われるような気がするのは、一瞬、そんな風に願う自分も、自分の気持ちを許せるからではないのだろうか、なんてことを思いながら。

 

壊れるくらい、誰かを愛したことがある

そんなあなたへには、絶対に観てほしい、そんな今期一押しの、おすすめ映画です。

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